煙草でサブカル!

煙草を吸う夢を見た。



現実では一切吸わない僕が美味しそうに何本も吸っていた。



夢占いによると、実際に煙草を吸わない人と吸う人によって解釈が違うらしい。



吸わない人が見る煙草の夢は主にアクシデントやそれに備える必要性、また気分転換をした方がいいという暗示が込められているという。



この前、学生からサラリーになった故にこうした暗示は適当なものと思える。



吸う人にとっての夢の解釈は調べて欲しい。



僕は前述した解釈だけが夢を見た理由だと思えない。




喫煙に対する憧憬が僕にそうした夢を見せているのかもしれない。




吸えばいいじゃないかと思うが、僕は世間で取り沙汰される煙草の健康被害を恐れている。



そんな通俗的な理由で僕は煙草を今後も吸う気はない。



けれど、喫煙はとても魅力的な行為に映る。



なんだか落ち着かない憂鬱な夜や手持ち無沙汰な酒の席で、煙を吸って吐いてみればたちまち気分が晴れるのではないかと夢想する。



ならば吸えばいいじゃないかと思う。



しかしやはり僕は恐いのだ。健康な肺を一ミリも汚したくないのである。



だから僕は今後も吸わないだろう。



酒もギャンブルもしない僕はとてもクリーンである。



ある人が僕に、それならば何でストレスを発散するのかと聞いてきた。



分からない。



しかし、煙草と酒とギャンブルだけが世の娯楽ではないだろう。



味気ない僕の性格でも世の中を楽しめるはずである。




あるカフェ、あるレストラン、喫煙の部屋は隔離室のように非喫煙者の席と区切られている。



僕は吸わないけれど、あの淀んだ退廃的な部屋に惹かれてよく入る。



非喫煙者の世界に戻るととても空気が美味しい。



その度に僕は吸わなくていいやと思うのだ。




喫煙フロアは、なんだか自分が少し堕落したような極端に言えばクズになったような錯覚に陥る。



その心地よい堕落が人に煙草を吸わせるのだろうか。




もしも僕が煙草を吸う日があるとすれば、それはおそらくいつ死んでもいいやと思う時だろう。



たかが煙草で大袈裟な奴である。




夢の中で吸った煙草に味はなかった。




吸えば味がある夢が見れるのだろうか。
























ただ一つ確かなのは、煙草を吸う美女は絵になるということだ。