NYでサブカル!

卒業旅行でアメリカ、ニューヨークに行った。



一緒に行ったのは大学の1年次から仲良くなり、4年の現在まで交流が絶えなかった僕にとって貴重な友人である。




僕も彼も海外旅行はほとんど初めてみたいなもので、あまり勝手が分からず少しばかり苦労することもあった。



しかし、不自由さも包括してとても楽しかった。ニューヨークという都市がちゃんとこの世にあるという当たり前のことも分かった。




そんなNY旅行のことを書いていく。



日本の夕刻、成田を発った。13時間を超えるフライトである。
飛行機なんて2回目、不慣れなもので行きは割と疲弊した。

良い感じのタイミングで渡されるドリンクや機内食を食べて過ごす。


最初、配られたイヤホンの挿す場所が分からず映画観れんやんけとなったが、右の肘掛の先端にあることに友人が気づいた。


配られたイヤホンはサイズが大きくて耳にフィットしなかったから、持ってきたイヤホンを使って無事映画を観た。



途中、睡眠のため機内は暗くなるがシートはエコノミー。普段ベッドで寝てる人間が座りながら寝れるわけねえよと思っていたが、やはり寝れなかった。



なっがいフライトを終えてニューヨークの夕刻に到着した。




到着したらホテルに向かわなければならない。
イエローキャブと呼ばれた黄色い公式のタクシーもあるのだが、僕たちは成り行きでバスを使うことになった。



運転の荒いアメリカンなドライブを1時間程。滞在先のホテルを目指した。

窓から見える景色は高いビル群や色とりどりに発色された広告。
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東京のそれとは違う。ビルも少しばかり高い気がしたし、闊歩する人間の人種もまばらだ。


無事、ホテルに到着した。チェックインしてホテルに入る。

ベッドはちゃんと二つあったし3日程(今回の旅行は3泊5日)過ごすには申し分なかった。


壁に立て掛けられた絵を紹介しておく。
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どこの風景が描かれているのかは知らない。


1日目はもう夕刻だ。しかし、このまま寝ては短い滞在日数故にもったいない。


僕たちはさっそく夜の街に繰り出した。


この日はフライトの疲れもあるし軽食で済まそうとカフェにでも入ろうかという流れになった。



しかしカフェは本当にたくさんあった。スタバなんてありすぎて面白いくらいだ。


僕たちは結局名前の知らない一つのカフェに入ることにした。
ここで初めての英語の注文である。


僕はカフェラテと一つチョコのパイを頼むことにした。


ラテと発音すれば店員は理解した。しかし、サイズを聞かれて無事詰んだ。早くも詰んだ。


ショートとかトールとかの表示はなく、「12oz 16oz」という表記だった故によく分からなかった。


あとからググればオンスという量の単位なのだが(生粋の文系故に知らなかった)僕は字面的に「トゥエルブオッズ」だなんて発音していた。


そりゃ通じないわな。指で差したり、店員の優しいジェスチャーに助けられ無事買えた。


会計はほとんどカードを使っていた。
クレジットの決済も不慣れなもので、基本的に自分でカードを通すのだが表記された矢印通りにスラッシュしても読み取ってくれない。

どうやら向きが違っていたようだ。そんな凡ミスを超えて僕たちはドリンクと軽食をイートインで食べた。


店員たちは日本のようにマニュアル通りというか淡々と業務に集中しているわけではない。

店員同士は楽しそうに和気藹々と話していた。
なんだかとても愉快だけれど、慣れないからカフェなのに落ち着かない。

僕たちはこの地でのカフェ休憩を「休憩にならない休憩」と例えて笑っていた。


帰り際、僕は12ozなのに明らかに多過ぎるラテを少し床にこぼしてしまった。

店員さんに行ったらノープロブレムと床を拭いていた。



それなりに散々だった。早くもニューヨークの洗礼を受けた気がする。しかし、この先にはもっと洗礼らしい洗礼が待ち構えていた。



僕たちはホテルに戻った。翌日は1日観光に時間を回せる。だから早く寝なくてはいけない。






僕はほとんど一睡も出来なかった。





いわゆる「時差ボケ」である。

僕は基本的に朝型人間であり、規則正しい生活を送っている。
そういう人間ほど時差ボケはキツイらしい。


暗くなった夜の部屋でニューヨークにいることを感じながらただ覚醒していた。


暗闇がキツくてトイレに籠ってスマートフォンをスクロールしていたぐらいだ。


朝方、友人が起きた後に少しだけ寝れたが気持ち1時間程だ。


僕たちは各々支度をして早朝と言ってもいい時間に出掛けた。


まず初めに向かったのはセントラルパークである。

西加奈子の小説『舞台』で主人公が荷物を盗まれた公園である。



ここは本当にのどかで平和なところだった。

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犬の散歩をしている人が多かった。自転車で公園を周遊したり、早朝のランニングを楽しんでいたり、ただベンチにぼんやりと座っていたり、皆思い思いにこの公園を楽しんでいた。


このパーク内にはメトロポリタンミュージアムという大きな美術館がある。


頃合いになり、そこに入ることにした。

外観はこんな感じである。
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中は本当に広くて丁寧に周れば3時間以上はかかりそうだった。

西洋美術やアメリカ美術、近代美術やエジプト、ギリシャ、中世の美術など多岐に渡る。


こんなに本格的に大きな、色々な作品が展示されている美術館は初めてだった。

それ故、とても楽しかった。

特に目を惹き、厨二心をくすぐったのは武器・甲冑ゾーンである。

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なかなかファンタジーである。




メトロポリタンミュージアムを周った後、僕たちはミッドタウンを歩いて買い物でもしようということになった。



NYの街を歩いた。
本当に人が多い。ぶつからないように配慮しながら進んでいく。


大声で集団に向けて何かに怒っている女性や
座り、金を求める人。

人種もまばらでアジア人がいても日本人だとは限らない。とはいえ、アジア人は思いの外少なかったように思う。

なんだか肩身が狭くて、明らかに僕にとってここは異国でありホームではないという現実を実感していた。

彼らが僕たちをどう捉えているのか、僕たちは彼らをどう捉えるべきなのかも分からず、ただ人を避けながら街を進んだ。


渋谷だって人は多いけれどあいつらは僕の日本語が通じる。

けれどニューヨークを闊歩する人間には僕の拙い英語はあまり伝わらないし、彼らの流暢な英語は片耳から片耳へ理解を通さず流れていくだけだ。


午前中のセントラルパークとは違い、普段人混みが苦手な自分はあまりに都会染みた世界に焦燥を駆られていた。

少しでも胸を張って、別に僕はニューヨーカーではないけれどこの街に溶け込んでいるんだと虚勢を張っていたように思う。


田舎から上京してきて1日目。そんな気分だ。


そうして歩いていたら、僕たちはしっかりヒップでポップな黒人に絡まれた。



数人の黒人がCDをひたすら渡してきた後に、僕の手を握りながら(黒人は爪を立てていた)チップを要求してきた。


NOと繰り返し事なきを得たが、僕の親指の付け根には今かさぶたがある。



これがいわゆる洗礼であった。


まさか絡まれるだなんてベタなツーリストの悲劇があるなんて思わなかった。
しかし何かを盗られたわけではなかったので、それは不幸中の幸いであった。


一度こういうことがあると、割とガン萎えする。

しかし、気を取り直して街を歩いた。
土産屋に行ったり、チョコレートを買ったりニューヨークを楽しむ。


ホテルまでの賑やかな夜の道を歩いた。


夕食を食べに行こうということになり、タクシーでガイドブックに載っていたイタリアンに行った。


テラス席の手前、気持ちの良い夜風に吹かれながら僕は舌に合わない真っ赤なパスタを半分食べた。

友人が食べたボンゴレは美味しかったけれど油分が多かったらしい。

僕は完全に注文ミスである。だいたいパスタならなんでも美味いだろという安易な考えが原因である。



僕たちはホテルに戻った。こうして1日目が終わった。



時差ボケを治すコツの一つに日中は眠くても寝ないというものがある。

僕は日中は観光していたから、その日の夜は割と寝れた。


こうして1日目の観光を終えた。


続く