『朝起きたら〜になっていた』でサブカル!

ある朝、目が覚めたら身体が毒虫になっていたグレゴールザムザの話。

 
カフカの『変身』である。
 
 
とても面白い設定である。誰しも想像したifの話だろう。
 
 
 
もちろん毒虫になっていたなんて想像はしないだろうが、何かしら朝目が覚めたら、自身が何者かに姿を変えている事態を想像してみるのはベタであるだろう。
 
 
 
 
想像しやすいのは朝起きたら容姿の優れた異性になっているというものだ。
 
 
 
さてはどうする。
 
 
 
一人暮らしならまだしも、家に自分以外の者がいる場合、簡単に部屋から出るわけにもいかない。
 
 
とはいえ、そんな配慮に思考が行き着くにはまず落ち着く必要がある。
 
 
おそらくは本当にそんな変化が身体に起きてしまえば、パニックに陥るだろう。
 
 
 
 
きっと何度も頬を叩き現実と夢の判断をするかもしれない。いやベタすぎる。
 
 
しかし、目を何度も瞑りなおし布団に入りなおしては出るを繰り返してしまいそうではある。
 
 
 
何かしからおかしなアクションを起こしてしまうはずだ。
 
 
こうした話はフィクションの世界ではありふれている。
 
 
 
しかし、ノンフィクションではこんな奇天烈な話はない。
 
 
 
もしあったとしても、おそらく精神の病に冒された人間が自身が変身したと勘違いしていたというオチだろう。
 
 
 
 
それじゃありがちなミステリーのオチのようでつまらない。
 
 
 
 
仮に本気でその事態に陥れば生活は破綻する。
 
 
 
 
誰に相談すればいい。家族は信じるのか。いや難しいだろう。
 
 
 
おそらくは本人は失踪したと思われるはずだ。
 
 
 
では、医者に行くか。
 
 
 
 
これも違うはずだ。医者はこんな事態を対処する勉強はしていない。
 
 
 
 
そう、このグレゴールザムザの変身はあってはならない事象なのだ。
 
 
 
 
 
この容易い想像はドキドキとワクワクという安易なワードが想起されるが、それはフィクションの世界のみ。
 
 
 
現実ではそれは紛れもなく恐ろしい事態であり、死を意味する。
 
 
 
このように、もしも〜だったらという奇天烈な想像はフィクションの世界が脚色した楽園に過ぎないことに気づく。
 
 
 
何事も深く考えすぎれば恐怖に変わる。フィクションですら恐怖になる。
 
 
 
 
 
 
僕たちは朝起きたら、やっぱり自分のままでなくてはならない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
でも朝起きたら、ため息が出るレベルのイケメンになりたいと思っています。